一、熱処理業界転換進級の目標と任務
熱処理は機械製造の過程に装備性能と信頼性のアップ、重大事故の発生を防止、製品品質を保証するために欠くことができない基礎プロセスです。歴史的な悠久な伝統産業です。熱処理で我が国装備の性能、信頼性と寿命レベルを影響することは、国際競争力が足りないだけでなく、製品の短寿命で材料とエネルギーの浪費もかなり多いです。「きちっと熱処理を行えば、部品1個が数個に代わる」ということは、熱処理で部品の使用寿命をアップすることで、何倍の省エネ・省材料の効果を得られます。
熱処理は機械業界でのエネルギー消費量が多い。大中型自動車、トラクター製造、標準留め具、ベアリングと旋盤製造企業の中で、熱処理工場の電気消耗は全会社電気使用量の4分の1以上を占めている。金型製造、自動車部品生産の熱処理エネルギー消耗は総電気使用量の2分の1以上を占めてる。これから見ると、熱処理の生産過程における省エネの潜在能力はかなり大きい。省エネ・生産清潔は熱処理業界転換進級目標のカギです。この目標を達成させるために、まず製品品質のレベルをアップして、部品の使用寿命を長くすることで間隔的に省エネ・省材料を実現させます。そして、熱処理の過程に省エネ・省材料を実現させます。ですから、「専門、精通、特別」の熱処理プロセスセンターを建設して、先進プロセスと装備が生産過程での応用示範と普及を速めて、技術改造でプロセスのレベルをアップして、熱処理の過程に省エネを実現させることは、熱処理産業転換の根本任務です。
二、基礎仕事をきちっと実施して、転換進級の重点をはっきりさせる
1、深く調査研究して、省エネのルートを探す
中国機械工業連合会の組織で、中国熱処理協会は「熱処理業界が省エネを推進するルート及び政策についての研究」というテーマを繰り広げました。熱処理業界省エネの三つのルートをはっきりさせました。一つは技術改造を速めること、二つは管理レベルをアップすること、三つは政策の推進を実現させようとすることです。指摘された技術改造措置は下記の内容を含めています。企業は熱処理電気加熱の設備を合理的に選択して、連続式熱処理炉をできるだけ選びます。感応加熱の熱処理反応を広くします。塩浴炉を制限使用します。真空と雰囲気加熱設備及びマイクロコンピュータ精密制御システムの普及などです。管理のレベルアップにおいては、省エネ型熱処理技術と装備の普及を強化されて、古い高消耗の加熱設備を強行的に淘汰して、国家標準を厳格的に実施して、高消耗設備の再生産を厳禁する。企業の生産管理を標準化して、省エネの管理を強化させて、熱処理企業の低レベルの繰り返しを制限して、高消耗生産を有効的に淘汰します。
2、熱処理業界の「十二五」省エネ計画を制定する
熱処理業界の省エネを実施するために、中国熱処理協会は熱処理業界の「十二五」発展計画を制定するだけでなく、「十二五」熱処理業界の省エネ計画も制定しました。我が国熱処理業界の現状に対して、熱処理業界が「十二五」期間で単位熱処理加工エネルギーを30%下げて、廃水、廃ガス、廃屑の排出総量を15%減少して、中堅熱処理企業が0汚染を実現させるという目標を提出しました。規模以上の熱処理企業は「十二五」末に平均単位エネルギーが現在の600キロワット時/トンから450キロワット時/トンに下がって、熱処理燃料炉の比重が15%に達成して、平均熱効率が55%に達成して、80%の燃料炉が空気予熱を行って、予熱温度が300℃以上、熱処理電気抵抗炉の50%以上がセラミックファイバーライニングを採用して、総合熱効率が30%に達成して、熱処理生産電気燃料の消耗が生産コストの20%以下に達成して、熱処理設備の寿命が20年以上を保証することを要求しました。計画には具体的な導入と普及の内容及び省エネの管理措置を指摘しました。
工業情報化部装備局が担当した「機械基礎部品、特種材料及び基礎製造プロセス”十二五”発展計画」の制作に参加する過程に、中国熱処理協会は本業界の実際状況によって、省エネを基本出発点として、熱処理基本プロセスの発展重点を提出しました。熱処理基本プロセスの発展重点は、化学熱処理促浸プロセス、精密制御加熱と焼入れプロセス、ギアとベアリング精密制御熱処理プロセス、超大型部品真空熱処理プロセス、大型シャフト類とパイプ類部品感応焼入熱処理プロセス、大型全ファイバーライニングトレー無し雰囲気連続加熱炉熱処理プロセス、連続真空熱処理プロセス、大型薄い板焼入熱処理プロセス、サブゼロ熱処理プロセスです。
3、熱処理業界の清潔生産の推進案と熱処理企業清潔生産レベルの評価標準を制定する
製品の品質と安全生産を保証することをベースとして、省エネ・清潔生産の目的を達成させるために、中国熱処理協会は専門家と中堅企業を集めて、中国機械聯合の組織で「熱処理業界清潔生産推進案」と「熱処理業界清潔生産レベル評価標準」の制定を完成させました。今年3月に工業情報化部が発表した熱処理業界を含む17個重点業界清潔生産技術の推進案の中で、熱処理業界清潔生産の総体目標を明確させました。熱処理業界清潔生産の総体目標は、2012年末まで、全業界が340万トンの標準石う炭を節約して、廃気の排出が4500万立方メートルを減少して、廃水の排出が15万トンを減少して、廃棄ソルト屑の排出が600万トンを減少することです。熱処理業界で重点とする清潔生産技術9個を下記のように説明しました。①真空熱処理技術 ②雰囲気熱処理技術 ③加熱炉全ファイバーライニング技術 ④高効省エネ型空気熱交換器 ⑤IGBT晶体管感応加熱技術 ⑥コンピューター精密制御技術 ⑦化学熱処理促浸技術 ⑧多機能焼入冷却システム ⑨真空洗浄技術。これらの技術は熱処理業界で清潔生産推進の技術改造に方向をはっきり示しました。
制定された「熱処理業界清潔生産レベル評価標準」は下記のような主要技術内容を含めています。熱処理企業安全生産と環境保護、企業管理と製品品質保証、熱処理プロセスに関するエネルギー消耗の指標、熱処理加熱設備エネルギー指標、熱処理ソルト浴炉の使用及びソルト使用管理、熱処理加工企業市場進入条件、監督管理方法などです。本標準は新規熱処理生産加工企業市場進入の条件と既存熱処理企業清潔生産レベルの評価として、企業の高消耗、低レベルの繰り返しを防止して、環境への汚染を確実に減少して、不安全要因を防止して、古い伝統プロセス装備の改造と淘汰を速めて、熱処理業界の発展を促進するだけでなく、熱処理企業が国家と地域の工業発展計画、地域の環境機能及び産業構造調整の要求にぴったり合わせて、企業が集約化、専門化へ発展することもできます。
4、業界進入の制度を制定して、「中国熱処理業界進入条件」を作成する
熱処理業界の清潔生産、技術進歩、製品進級及び構造調整を促して、業界全体の競争力をアップするために、国家の規定と政策によって、「中国熱処理業界進入条件」を制定しました。製品の品質と安全生産を保証することをベースとして、清潔生産を推進して、省エネを促して、熱処理企業の高消耗、低レベルの繰り返しを防止して、環境への汚染を確実に減少して、不安全要因を防止して、「装備製作業調整と振興計画」に提出された「技術改造の投入を強化させて、先進製造技術と清潔生産方式を普及して、材料の利用率と生産率をアップして、省エネ、汚染物の排出を減少する」などの重点任務を早く実施して、熱処理企業が国家と地域の工業発展計画、地域の環境機能及び産業構造調整の要求にぴったり合わせて、企業が集約化、専門化へ発展することができます。本課題が完成する研究内容は下記のことを含めています。①「熱処理業界進入条件」の適用範囲 ②熱処理業界の企業配布と熱処理企業の建設条件 ③熱処理企業のプロセス装備について ④熱処理エネルギー消耗と資源の総合利用 ⑤熱処理業界への環境保護要求 ⑥熱処理製品品質への要求 ⑦熱処理企業内部管理 ⑧熱処理企業の安全衛生要求と社会責任 ⑨業界監督と管理。
三、重点をめぐって、有効的に推進する
1、重点な省エネ製品と技術を勧める
熱処理業界清潔生産の先進技術の普及を速めて、産業技術の進級を促して、産業の技術レベルをアップして、低炭素経済の発展に適応するために、中国熱処理協会は工業と情報化部の「省エネと高消耗機電設備(製品)名簿推薦についてのお知らせ」に合わせて、熱処理業界の省エネ先進技術装備の選別を繰り広げました。このことの目的は、先進適用型技術装備を選別して、高消耗装備を淘汰して、技術サーポートの役割を十分に発揮させることです。2010年、専門家の審査を通して、熱処理業界は、真空高圧ガス焼炉、真空引き熱処理生産ライン、真空雰囲気窒化炉、大型雰囲気ピット式浸炭炉、雰囲気カバー式窒化炉などの12個省エネ技術装備を推薦して、「工業と情報化部省エネ機電設備(製品)推進目録(第2ロット)」(中華人民共和国工業と情報化部公告、(2010)第112番)に入れました。2011年に、また工業と情報化部へ9個の技術(装備)を推進しました。それは、複合式熱管熱交換器、真空洗浄機、閉式冷却タワー、底部から搬入する縦式多用炉生産ライン、智能型真空浸炭焼入炉、感応熱処理加工センター、智能型焼入冷却システム、精密制御雰囲気バッチ式多用炉と精密制御雰囲気バッチ式窒化炉です。
2、清潔生産の示範工程を繰り広げて、ポールを樹立する
熱処理省エネ先進技術の普及及び応用を速めて、熱処理業界「十二五」省エネと清潔生産の目標を達成させるために、工業と情報化部省エネ局が公布した熱処理を含む「ポリ塩化ビニルなどの17個重点業界清潔生産技術推進案についてのお知らせ」(工業と情報化部省エネ局[2010]104号)に参照して、中国熱処理協会常務理事会議の検討を通して、熱処理業界清潔生産先進技術の普及示範についての計画を立てて、「重点省エネ技術の普及」と「清潔生産先進技術の示範」を繰り広げて、熱処理企業が先進技術を勉強することを導いて、先進の省エネ新プロセス、新技術、新装備を採用します。真空熱処理技術、雰囲気熱処理技術、加熱炉全ファイバーライニング技術、高効率省エネ型空気熱交換、IGBT晶体管感応加熱技術、コンピューター精密制御技術、化学熱処理促浸技術、多機能焼入冷却システムと真空洗浄技術の応用において、省エネの効果がはっきりしている会員会社に対して、業界でポールを樹立します。いままでは、熱処理企業21社を「熱処理清潔生産先進技術の示範企業」に選択しまして。この活動は相関部署の協力を得て、熱処理企業の積極反応をもらって、効果がはっきりしています。
3、両化融合が高レベル技術改造を促進する
情報化管理と先進な自動化制御技術は熱処理業界で10——15%の省エネ潜在能力が有ります。我が国熱処理業界の両化融合は始まったばかりですが、数年の海外見学と開発研究を通して、コンピューター自動制御技術は既に応用されて、企業の情報化管理はひな型が見られます。しかし、海外先進の遠距離情報化制御とずいぶん隔たりが有ります。ですから、中国熱処理協会は熱処理両化融合の進歩状況を推進する以外に、熱処理に適用する先進情報化技術の導入と開発を積極的に行っています。
4、企業の省エネの進歩情報を監督する
熱処理企業の生産管理を標準化して、企業が国家相関環境保護と安全生産の法令を厳守することを促進して、国家標準を自発的に採用して、熱処理企業の技術レベルと管理レベルを全面的に上げて、熱処理製品の品質を保証するために、中国熱処理協会は「熱処理規範企業と品質管理優秀企業の審査と管理方法」を制定して、熱処理規範企業の審査と管理をしっかり実施します。企業がISO14000シリーズ標準を確実に実施することを厳格的に要求して、環境管理体系を建立、実施、保持します。環境指標が国家(または業界)相関規定の標準に到達します。GB15735「金属熱処理生産過程安全衛生要求」の標準に到達します。企業が三年間連続的に重大な品質事故、設備事故、死傷事故と爆発事故が発生しないことを要求します。工場の構造及び化学部品の使用と貯蔵は安全防火要求などに合わせます。中国熱処理協会は「熱処理規範企業」に評価された企業に対して、必要な監督を行って、専門家を派遣して監督検査を実施します。
四、新しい技術で熱処理した実績
以上の活動を通して、ここ数年から効果がはっきりとみてとれました。熱処理企業の技術改造速度が30%/年に到達して、中堅企業の設備更新率が70%以上に到達しました。現在、熱処理業界で無酸化加熱熱処理の比重は60%に到達して、中堅熱処理装備製造工場の製品は全部セラミックファイバー保温材を採用して省エネ型の加熱設備を製造して、全ファイバーライニングは規範熱処理企業の中で80%を占めています。情報化管理の企業はひな型が見られて、精密制御の設備の比例は明らかに増加して、水溶性焼入触媒は既に多くの熱処理企業に認められました。熱処理企業の省エネの成績がはっきりして、重点な中堅企業の消耗レベルは基本的に国家標準が限定するレベルに到達しました。「十二五」省エネの開始段階はすごく順調的、熱処理消耗の平均レベルは「十二五」末と比べると10%下がりました。先進レベルは「十二五」の目標に近いです。
五、熱処理計画の実施
1、「重点省エネ技術の普及」と「清潔生産先進技術の示範」を続いて繰り広げて、熱処理業界の技術改造の推進を速めて、「専門、精通、特別」の熱処理プロセスセンターを建設して、「十二五」省エネ目標の実現のため動力を増加します。
2、熱処理業界で両化融合を強化させて、国際上級熱処理レベルに近づいて、企業の技術と管理レベルをアップすることで転換進級を速めます。
3、「中国熱処理業界進入条件」(批准待ち)によって、業界転換進級に適応する基礎条件と推進方法を捜し出します。
「十一五」期間及び「十二五」開始の時期に、熱処理業界は回転進級、省エネ・清潔生産の繰り広げにおいて大きな進展をみせました。これらの成績は国家発展改革委員会、工業情報化部と中国機械聯合会などの部署のおかげですので、中国熱処理協会は心から感謝しています。新しい1年間に、中国熱処理協会は上級部署のご指導で、熱処理業界が科学発展を実施することを導いて、「十二五」計画を確実に実施して、熱処理業界の経済構造の調整と発展方式の転換を推進して、「両型」工業の建設を強化させて、省エネ・清潔生産を業界発展の重点として、省エネ・清潔生産を通して製品品質をアップし、エネルギーとモノの消耗を減少し、生産過程の排出を減少して、熱処理業界の転換進級を速めて、装備製造業界での省エネへ貢献します。